生活発表会
先日は生活発表会を執り行いました。
一昨年から、新型コロナウイルスの影響でどの保育園もこれまで通りに行事ができている園はないでしょう。
当然命がかかることなので悔しいことですが、行事中止という判断もやむを得ないことでしょう。
例えば、保育には5領域という概念があります。
そんな5つの領域の1つに「健康」があり
「健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活を作り出す力を養うこと」とされています。
感染するリスク、感染した影響を考慮すると行事活動を中止すれば安全な生活は守られます。
しかしそれだけでいいのかと考えました。
発達段階に応じた心身の発達も「健康」に含まれるはず。
まだ幼く1つひとつの経験が成長に起因する子ども達にとって、行事活動は重要な成長材料の一つ。
そういう思いから成長の歩みを止めないため
あらゆる手段で安全を確保しつつ行事活動を継続して実施してきた当園は
生活発表会においても園内、シティプラザさん、市と何度も何度も協議を重ねて開催に至りました。
今回の生活発表会のテーマは「飛び立つ」
年度中盤の運動会では「乗り越える」ことをテーマにしていましたが
年度終盤で1年の集大成でもある発表会では困難を乗り越え
進級や進学に向けてさらに高く飛び立つことをテーマとしました。
「飛び立つ」というテーマから飛行機を連想し、会場作りからアナウンス原稿まで飛行機や空港にまつわるものにこだわって
合川みらい保育園改め、合川みらいエアラインとして発表会に挑みました。
発表会当日、保護者様と手を繋いでやってきた子ども達の顔には緊張と期待が伺えます。
これまでしっかり練習をしてつけた自信。
大切な仲間と本番を迎える期待感。
それでも不安になるくらい大きな舞台とたくさんの観客。
大人の私でも大緊張していましたので、舞台に立つ子ども達へのプレッシャーは想像もつきません。
それでも楽屋ではモニターや舞台袖で他クラスの演目を見学して「頑張れー」と応援したり
音楽に合わせて歌ったり踊ったり、笑顔で楽しそうに過ごしていました。
生活発表会といえば運動会に並ぶ2大大型行事の一つで1年の集大成ともいえる行事です。
子ども達は1年間で取り組んできたことを踏まえて今できる最高難度の演目に挑戦し
一人でできなくてもお友達とや先生と時に助け合い、時に競い合いながら練習に臨みます。
4月から1年間でどんなことをして過ごしてきたのか。
どのように成長することができたのか。
また何ができるようになったのか。
家では見られない保育園の姿を保護者様にお見せする場でもあります。
緊張や恥ずかしさのあまり練習のように上手く踊れなかったり
声が小さくなったり、セリフを間違えたりしたかもしれません。
ですが、本番だけが全てではないんです。
挫折したり、努力したり、諦めたり、また頑張ろうと思ったり
一人で家で練習したり、みんなと励まし合ったり、競い合ったり
本番も含めて練習の過程が大事だと思っています。
大勢の観客の前で上手くできたことでつく自信は唯一無二のものです。
そして仲間と一緒に目標に向かって努力したこと同じくかけがえのない経験です。
この経験は必ず成長の一助となり、明日へ飛び立つ力になるはずです。
子ども達には無数の可能性があり、好きな”みらい”を作ることができます。
明るい”みらい”に向かって高く、高く飛び立って下さい。
※写真はリハーサルの時のものも含まれます。