親子の時間 親子ふれあいアップデー
6月10日に親子ふれあいアップデーを開催しました!
当日はある記念日ですがこの日が何の日かご存じでしょうか?
この6月10日は「時の記念日」という日になります。
聞きなじみのない方も少なくないかと思いますが
これは日本で初めて時計によって時の知らせが行われたことを記念した日です。
保育園でも「時の記念日」に合わせて紙皿やペットボトルキャップを使って
時計作りをして時間への関心を深めています。
今回の親子ふれあいアップデーでも「時」にちなんで木を使った時計作りを行いました!
親子ふれあいアップデーを開催する中でのテーマの一つは「時間」です。
イベント冒頭でもお話ししましたが、特に注目しているのが「親子の時間」です。
子どもが産まれてから一生のうちに親が子と過ごせる時間は一見膨大に思えます。
50年、60年、いや、100歳以上生きるから80年は過ごせる!!!
と思っている方も多いでしょう。
一般的に両親は仕事をしていて、子どもは保育園に通い、家に帰れば親は家事で忙しく
実際には親と子が向き合って過ごす時間は僅かなものです。
もし仮に親子で過ごす時間をギュッとまとめた場合、どれくらいになるのでしょうか?
母親は7年6か月、父親は3年4か月です。
えっ、たったこれだけなの!?
私はそう思い、自分の娘で計算をしてみました。
3歳の娘を持つ私の場合は残り300日を切っていました。驚愕です。
恐らくこの時間で十分だと感じる親はいないでしょう。
この残り時間を「親子の生涯時間」という言葉で表されているんですが
この時間はながら育児をしている時間は含まれていません。
例えば、同じ空間にいても親は夕飯の支度をしていて、子どもは玩具で遊んでいる場合。
隣にいるけど就寝中の場合、
隣にいるけどついついスマホをいじっている場合、
そういった場合は空間は一緒でも目的や行動を共有していないので、
同じ空間にいても一緒に過ごしているわけではないというのです。
でも確かに。
そう考えると、私の場合、純粋な親子の時間が1日の中で1時間にも満たないことも珍しくないので
残り300日という数字にも信憑性が出てきます。
「正直足りないから、どうにかしてこの時間を伸ばしたい!」
でもこの時間を伸ばすことは簡単ではありません。
生活習慣を改善したり、自分の趣味を制限したり
お休みの日に保育園に預けず一緒に過ごしたり、いっそのこと働き方を変えてみたり
親が時間を作る必要があるので現実的にすぐに変えるのは難しいかもしれません。
しかし僅かな時間でもその過ごし方を変えることは誰でも即日実行できます。
量ではなく質の改善というわけです。
ボディタッチやスキンシップを増やしたり、
子どもの目線に立ってお話ししたり遊んだり、一緒に何かに挑戦してみたり。
仮に10分でも親の意識一つでそれまでの1時間よりも濃密な時間になるはずです。
子どもは大人が思っている以上にもっともっと親からの愛情を感じたいと思っています。
もっとかまって欲しいと思うのが子どもなんだそうです。
濃密な10分が欲しいのはきっと子どもも、大人も一緒なんですね!
親がどう時間を作るか。その時間をどう過ごすか、大人ができること。
お互いの愛情を再確認したり、成長に気づいたり、絆を更に深める機会にできれば、
それが『親子ふれあいアップデー』です。
また、同時に学びの場でもあって欲しいとの思いからSDG’sを盛り込んで、体験の中で学べる内容にしています。
今回は時計を木で作るんですが、その木は建築会社さんが家作りをする時に出る端材を再利用しています。
本来は廃材として捨てられるだけの木材に次なる価値を生み出す。
資源を大事に使うこと。
物を大切に扱うこと。
作る責任、使う責任。
言葉では伝えにくいことですが、体験の中で感じてくれていたら嬉しいです。
一生懸命な子ども達の表情。それに負けず劣らず真剣な表情の保護者さん方。
お母さんと文字盤の配置を相談する姿。
全力でやすりがけして丸くてつるつるの表面に仕上げていたお父さん。
どの家庭も集中されていてシーンとなる程無言で集中しておられましたが
私達としてはどの家庭も微笑ましく、いつも以上に親子の絆が感じられ嬉しかったです。
愛情たっぷりな時間をかけて作り上げたオンリーワンの木時計。
これからはご家庭で愛情たっぷりの特別な時間を刻んでくれることでしょう。
また、親子で過ごせる時間について気になった方は
「親子の生涯時間」と調べるといくつかの質問に答えることで
大切な方との生涯時間を計算してくれるサイトがありますのでチェックしてみて下さい。